ボタンボウフウ由来イソサミジンの排尿障害改善作用
加齢に伴い、過活動膀胱や前立腺肥大などによる排尿障害が起こります。これらの排尿障害においては、右図に示すように膀胱や前立腺の筋肉(平滑筋)が過剰に収縮することによって、残尿感、尿意切迫感、頻尿、夜間頻尿、尿失禁が起きると考えられています。 過活動膀胱は40歳以上の8人に1人が相当すると言われ、その原因は様々ですが、自分の意思とは関係なく膀胱が収縮してしまうため、急な尿意に襲われるなど、生活の質(QOL)の低下にもつながります。 一方、前立腺肥大は40歳以降に急増し60歳代の男性の約70%に認められる症状です。前立腺の肥大化に伴う尿道の圧迫に、前立腺平滑筋の過剰収縮が加わり、さまざまな排尿障害が起こります。 タカラバイオでは、ボタンボウフウに含まれるクマリン化合物のイソサミジンが過剰に収縮した膀胱や前立腺を弛緩させる作用があることを明らかにしました。 |
ボタンボウフウ由来イソサミジンの膀胱ならびに前立腺の平滑筋弛緩作用屋久島産ボタンボウフウの膀胱ならびに前立腺の平滑筋弛緩作用を摘出組織を用いて評価しました。
ウサギの膀胱組織はアセチルコリン、前立腺組織はフェニレフリンと共に、ボタンボウフウの活性成分であるイソサミジンを作用させ弛緩率を測定しました。 その結果、イソサミジンが過剰に収縮した膀胱や前立腺の平滑筋を弛緩させることが明らかになりました。 なお、このような作用は前立腺肥大に効果があると期待されているノコギリヤシエキスにはほとんど認められませんでした。
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ノコギリヤシの前立腺肥大抑制作用ノコギリヤシは北米原産のヤシ科植物で、その果実に遊離脂肪酸やステロールを含みます。ノコギリヤシ果実エキスには、右図に示すように男性ホルモンのジヒドロテストステロンの生成を担う5α-リダクターゼの活性を阻害する作用があり、前立腺肥大に効果が期待されています。 一方、ボタンボウフウのイソサミジンには5α-リダクターゼの阻害作用はほとんど認められませんでした。すなわち、ボタンボウフウは膀胱・前立腺の平滑筋を緩め、ノコギリヤシは男性ホルモンの合成を阻害して前立腺肥大を抑えるという、それぞれ異なる働きで排尿障害の改善に効果が期待できると考えられます。
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加齢に伴い、過活動膀胱や前立腺肥大などによる排尿障害が起こります。


