ガゴメ昆布「フコイダン」のインフルエンザ予防作用

インフルエンザはインフルエンザウイルスが呼吸器に感染し急激に増殖することにより、38度以上の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感を示す病気です。インフルエンザの推定感染者数は年間約1,000万人とも言われ、65歳以上の高齢者や乳幼児、妊婦では重篤化や死亡に至るリスクが増加します。

インフルエンザウイルスは常に小さな変異を起こし毎年流行を繰り返します。また、時に大きな変異を起こしパンデミック(世界的流行)を招きます。20世紀には、スペイン風邪・アジア風邪・香港風邪などのパンデミックが発生しました。2009年にはブタ由来のA型インフルエンザウイルス(H1N1亜型)のヒトへの感染が起こり、新型インフルエンザとして世界的流行を起こしました。

タカラバイオでは富山大学大学院医学薬学研究部・生薬学研究室の林利光教授との共同研究により、ガゴメ昆布「フコイダン」にインフルエンザ予防作用があることを細胞や動物実験により明らかにしました。

細胞実験 ガゴメ昆布「フコイダン」のインフルエンザウイルスの増殖抑制作用

ガゴメ昆布「フコイダン」のインフルエンザウイルス増殖抑制への効果を細胞へのウイルス感染試験により調べました。
様々な濃度のガゴメ昆布フコイダンの存在下、ヒトA型インフルエンザウイルス(H1N1亜型)をMDCK細胞に感染させました。
その後、フコイダン存在下で24時間培養を行い、細胞から培養液に放出されたウイルス量をプラークアッセイ法によって測定しました。
その結果、ガゴメ昆布フコイダンに濃度依存的なインフルエンザウイルスの増殖抑制作用が認められました。
また、ガゴメ昆布「フコイダン」はオキナワモズクやワカメメカブなど他の海藻由来のフコイダンと比べてより低い濃度でインフルエンザウイルスの増殖を抑制することもわかりました。
さらに、ガゴメ昆布「フコイダン」のインフルエンザ増殖抑制作用のメカニズムを解析したところ、ガゴメ昆布「フコイダン」はインフルエンザウイルスが宿主細胞に侵入する段階を抑制することがわかりました。

日本薬学会第130年会 (2010) (タカラバイオ発表)

動物実験 ガゴメ昆布「フコイダン」の経口投与によるインフルエンザウイルスの増殖抑制

ガゴメ昆布「フコイダン」摂取のインフルエンザウイルス増殖抑制への効果をウイルス感染動物試験により調べました。
マウスにインフルエンザウイルス(A型インフルエンザウイルスA/NWS/33株H1N1亜型ならびに2009年患者から分離されたオセルタミビル耐性新型インフルエンザウイルス)を経鼻感染させ、感染3日後に気道や肺のウイルス量を測定しました。マウスには、ガゴメ昆布「フコイダン」、オセルタミビルもしくは滅菌蒸留水(対照)をウイルス感染7日前から感染3日後まで毎日経口投与しました。
その結果、ガゴメ昆布「フコイダン」とオセルタミビルはA/NWS/33株の気道や肺における増殖を強く抑制しました。さらに、ガゴメ昆布「フコイダン」はオセルタミビル耐性新型インフルエンザウイルスにも有効でした。

日本生薬学会第57回年会 (2010) (タカラバイオ発表)

動物実験 ガゴメ昆布「フコイダン」の経口投与によるインフルエンザウイルス抗体の産生促進

ガゴメ昆布「フコイダン」摂取のインフルエンザウイルスに対する抗体産生への効果を調べました。
マウスにインフルエンザウイルス(A/NWS/33株ならびにオセルタミビル耐性新型インフルエンザウイルス)を経鼻感染させ、感染14日後に気道中のウイルスに対する抗体の量を測定しました。マウスには、ガゴメ昆布「フコイダン」、オセルタミビルもしくは滅菌蒸留水(対照)をウイルス感染7日前から感染7日後まで毎日経口投与しました。
その結果、ガゴメ昆布「フコイダン」を経口投与したマウスでは、気道中のインフルエンザウイルス特異的分泌型IgA抗体の産生がA/NWS/33株の場合には約1.7倍、オセルタミビル耐性新型インフルエンザウイルスの場合には約2.7倍に高まっていました。
分泌型IgA抗体は気道や腸管などの粘膜表面から分泌される抗体で、ウイルスや病原性微生物の再感染を防ぐ働きがあります。

日本生薬学会第57回年会 (2010) (タカラバイオ発表)
ガゴメ昆布「フコイダン」にはNK細胞などの免疫系を高める作用がこれまでにわかっています。ガゴメ昆布「フコイダン」は細胞へのインフルエンザの侵入抑制や分泌型IgA抗体の産生促進、NK細胞の活性化などの多様な働きにより、インフルエンザを予防できる可能性があります。

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