「アガフィトースTM(アガロオリゴ糖)」の抗関節炎作用

私達は日常生活で、肩やひじ、膝などの関節を動かします。滑らかな関節の動きは、生活する上で必要不可欠です。しかし、多くの人が年齢を重ねるにつれ、様々な原因で若い時にはなかった関節の痛みやこわばりなどを感じるようになります。この関節の症状を引き起こす多くの原因となっているのが、関節で起きている炎症、いわゆる関節炎です。

関節炎の代表とされる変形性膝関節症は、膝関節の軟骨がすり減り、骨が変形し痛みを生じる病気です。自覚症状を訴える人が、およそ1000万人、潜在的な患者数は約3000万人であると推定されており、その数は高齢化と共に増加することが予想されます。

タカラバイオでは、「アガフィトースTM」に関節炎を抑制する作用があることを明らかにしました。

動物実験 U型コラーゲンモデルマウスにおける抗関節炎作用

評価方法

マウスにTypeIIコラーゲンを2回(0週目と3週目)皮下注射し、関節炎を誘発させました。11週の試験期間中、「アガフィトースTM」を溶解した水を継続して自由に飲ませ、定期的に関節炎の症状を判定しました。
第 72 回日本生化学会大会(1999) (タカラバイオ発表)
その結果、対照グループ(水を投与)では時間の経過と共にマウスに炎症の進行が認められましたが、「アガフィトースTM」を経口投与したグループにおいては明らかに関節炎の進行が抑制されました。

動物実験 「アガフィトースTM」とグルコサミンの併用による抗関節炎作用の増強

評価方法

マウスにTypeUコラーゲンを皮下注射し関節炎を誘発しました。
全期間中、 水道水(対照)、 グルコサミン5%、 アガフィトースTM0.6%、グルコサミン5%+アガフィトースTM0.6%をそれぞれ自由飲水として投与しました。
そして、投与から12週目の関節炎スコアを測定しました。
その結果、「アガフィトースTM」とグルコサミンの併用により、抗関節炎作用がさらに増強されることが、明らかになりました。
第 8 回グルコサミン研究会(2012) (タカラバイオ発表)

ヒト試験 「アガフィトースTM」の膝関節痛の改善作用

評価方法

膝関節の痛みを自覚する35〜70歳の成人42名(男性17名、女性25名)を対象としたプラセボ対照二重盲検試験を行いました。被験者を、「アガフィトースTM」摂取群(1日あたり200mgあるいは500mg)、グルコサミン摂取群(1日あたり1,500mg)、プラセボ食摂取群の4群に無作為に割り付け、各試験食をカプセル剤の形態で1日1回、8週間摂取していただきました。
摂取前と摂取4週後、摂取8週後にJKOM(日本版変形性膝関節症患者機能評価表)によるアンケート調査によって膝関節痛や被験者のQOL(Quality of life;生活の質)の評価を行いました。
第 9 回日本抗加齢医学会総会 (2009) (タカラバイオ発表)
その結果、「アガフィトースTM」を8週間摂取することによって膝の痛みの程度に有意な改善が認められました。一方、プラセボ食摂取群やグルコサミン摂取群ではその効果が認められませんでした。また、「アガフィトースTM」の摂取によって、階段の昇降、立ち上がりやしゃがみこみ、着替えや家事などの日常生活の状態の改善が認められました。
以上のような結果から、「アガフィトースTM」には膝関節痛を持つ人に対して、痛みの改善作用やQOLの改善作用があることが明らかになりました。

「アガフィトースTM(アガロオリゴ糖)」の抗関節炎作用メカニズム

炎症を起こしている関節では、関節を覆う滑膜や関節液に存在するマクロファージや単球などの白血球が活性化しており、白血球からは痛みの元であるPGE2や、IL-1βやTNF-αなどの炎症性サイトカインが過剰に産生されます。
さらに、この白血球から過剰に産生された炎症性サイトカインによって、軟骨細胞からコラーゲンやコンドロイチンなどを分解するMMPと呼ばれるタンパク質分解酵素が産生されます。このMMPによって軟骨組織は損傷し、関節炎は悪化していきます。
「アガフィトースTM」は、
(1)白血球からの炎症性サイトカインの産生を抑制します。(参照:細胞実験1)
      また、痛みの元であるPGE2産生も抑制します。
(2)炎症性サイトカインによって誘導されるコラーゲン分解酵素MMPの発現を抑制します。(参照:細胞実験2)

「アガフィトースTM」は、このようなメカニズムによって関節炎を抑制すると考えられることから、
軟骨成分を補給すると言われるグルコサミンやコラーゲンなどと併用することにより、
「アガフィトースTM」がより効果的に働くことが期待されます。

細胞実験1 ヒト白血球からの炎症性サイトカイン産生抑制作用

評価方法

ヒト末梢血由来単球にアガロビオース(「アガフィトースTM」の一つ)を添加し、5時間後にLPSで活性化させました。
さらに18時間後の培養上清中の各種サイトカイン産生量を測定しました。
その結果、「アガフィトースTM」は、白血球からの炎症性サイトカイン産生を抑制しました。

細胞実験 ヒト軟骨細胞からのMMP発現抑制作用

評価方法

ヒト膝関節軟骨細胞に「アガフィトースTM」を添加して、24時間後に炎症性サイトカインであるIL-1β(5ng/mL)を添加しました。
さらに、4時間後の遺伝子発現量をリアルタイムPCR法で測定しました。
その結果、「アガフィトースTM」は、炎症性サイトカインによって誘導されるMMPの発現を抑制しました。

MMP1、MMP3、MMP13はいずれも軟骨の主成分であるコラーゲンを分解する酵素です。
特にMMP3はコラーゲンだけでなく、プロテオグリカンも分解します。
また、MMP13は変形性膝関節症におけるコラーゲンの分解に深く関与していると考えられています。

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